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本書は、こんにちの家計にまつわる具体的で一般的な現状を反映した内容です。

快適な生活を提供してくれる、家計管理用の使いやすいツールを使って、前向きに節約に取り組みましょう。

効果的に節約するためには、まずお金の流れについて知ることが大切です。

とは言うものの、お金の流れを知ることができる家計簿を、つけていない家庭が、実は非常に多いのです。

ほとんどの家庭が『入って来たお金は出て行かなければならない』という言い訳の元に、永遠に終わらない悪循環にとらわれているのです。

そして、家計簿をつけるのは無駄な努力だと感じている人がほとんどです。

家計簿をつけることが「悪」だと思っているのです。

つまり家計簿をつければ、物が豊かな現代社会に於いて消費の美徳を堪能することもできず、ゆっくりと確実に家計が破綻していく様子を眺めながら、不必要に頭を悩ませることになると考えてしまうのです。

ところが、実際は全くその逆です。

家計簿をつければ、家庭で使っているお金の流れについてしっかり理解し、そして節約することができます。

『出費、出費、出費…という永遠に続く悪夢の中で、ただお金をドブに捨てているように感じる』そんな声も聞かれます。

そして収入を超える出費を補うために「借金」と言う泥沼にハマり、どんなに抜け出そうとしても逃れることができなくなるのです。

このような最悪のシナリオを避けるため、じっくり考えてみましょう。

・借金地獄から抜け出す方法は？

・家族の経済観念をどのように変えれば良いのか？

本書では、家族全員が納得して実行できる、現実的な節約方法について説明しています。

失敗があったとしても、失敗から新しいことを学びとることができる家計に変えていきましょう。

この方法を実践すれば、最終的に月々黒字になり、貯蓄が増え始めます。

借金を返済し、自由に使えるお金を確保し財産を築き、あなた自身の生活や資産に対して責任を持って先を見通しながら、関わっていけるようになります。

具体的な節約方法だけでなく、消費に対する基本的な考え方も変化していきます。

つまり、消費習慣や金銭感覚をも変えていこうという内容になっています。

節約をする上で、その成果を具体的に知る尺度となるのが家計簿なのです。

月末に現金が手元になくて支払いができなかったり、生活必需品が買えなかったりしたことはありませんか？

どれほど懸命に節約しても、クレジットカードで足りない分を補っている状態ですか？

ここで、家計の現状をチェックしてみましょう。

あなたが出費を選んだ場合、そのお金は二度と戻って来ません。

一度使ってしまえば、そのお金はほかのものに使えなくなります。

あなたは老後の資金について不安を感じていますか？

あるいは、定年前に退職したいと考えていますか？

もしそのように考えているなら、あなたは今すぐ効果的な節約家計術を身に付けるべきです。

家計簿をつけるという行為は、前向きな作業です。

家計簿は単なる日記のような記録ではありませんし、つけることだけに満足するためのものではありません。

あなたがより幸せで充実した人生を送るための指針となるものです。

あなたの家計管理状況を必要に応じて変えていくためのものです。

家計簿は、一家の経済状況、財産、および財政状態のバロメーターとなります。

『もし宝くじが当たったら』などと、ほとんど実現の可能性がないようなお金は、予算とは言えません。

自分が稼いだお金を、より賢く投資したり使ったりする方法について、具体的に考えましょう。

つまり、自分が稼いだお金をさらに有効に活用してくださいということです。

本書を読めば、無理なく節約でき家計を効率的に管理することができるでしょう。